シマノ 23 セドナ(SEDONA) 満を持してモデルチェンジ!

『23セドナ』はあまりにもモデルチェンジが遅いので廃盤か?と思っていたヨッシーです。
23春夏モデルの新製品には入っていませんでしたが、ついに『23セドナ(SEDONA)』の発売が発表されました。
実売価格が¥6,000前後であるにも関わらず、基本性能もしっかりしていてコストパフォーマンスに優れていることから旧モデルでも人気のリールです。
今回は、まもなく発売される『23セドナ』の特徴と進化ポイントについてご紹介します。
シマノ『セドナ』はどんなリール?
シマノ 『セドナ』とは、リーズナブルな価格帯(1万円以下)でありながら『巻き』の性能もしっかりと確保したシマノクオリティの汎用スピニングリールです。
番手も500番からC5000番まで14種類とラインナップも豊富で、2500SのみPE1号の糸付きモデルも存在します。
一通り番手も揃っているのでアジングやエギング、ショアジギングなど用途に応じて選択することができ、基本性能もしっかりしている上に安いとなると初心者や中級者にも人気なのは納得ですね。
23セドナの注目ポイント
『23セドナ』の注目ポイントは、以下の3点です。
- サイレントドライブ搭載で巻き心地がパワーアップ
- ストッパー切り替え(逆転レバー)の復活
- デザインは他のエントリーモデルに合わせて変更
では詳細を見ていきましょう。
サイレントドライブ搭載で巻き心地がパワーアップ
『23セドナ』の注目ポイントの1つがサイレントドライブ。
サイレントドライブはステラなどのハイエンドクラスにも搭載される技術で、ハンドルを回したときのガタつきが少なく、安定した巻き心地となります。
以下、シマノ公式サイトの内容です。
ボディ全体の基本設計、駆動関連部品をひとつひとつ見直し、部品間の微細なガタ、隙間、揺れを細部に至るまで徹底的に排除。改善の対象箇所はドライブギア、ウォームシャフト、ウォームシャフトピン、ウォームシャフトギア 、摺動子ギア など多岐に渡る。新たな次元での滑らかな回転性能、静粛性を伴った巻きごこちを実現しました。
引用元:シマノ公式サイト
餌釣りにおいて『巻き心地』はさほど気にならないというか、重視しない部分かもしれませんがルアーフィッシングにおいては特に気になるところ。
微妙なアタリも見逃したくない状況において巻きに集中しているとどうしても雑味のある巻き感は気になってしまいます。
サイレントドライブを搭載した『23セドナ』は低価格帯のリールにありがちなガタツキが改善されているのでルアーフィッシングにおいて強い味方になってくれるはずです!!
ストッパー切り替え(逆転レバー)の復活

ストッパー切り替え(逆転レバー)とは、レバースイッチをオンにすることでハンドルが逆回転しラインを送り出すことができるもの。
用途としては、餌釣りなどで大きな魚が掛かり竿がのされた場面においてこのレバースイッチをオンにすることでラインを放出し竿を立て直すことが可能となります。
ルアー釣りではドラグによるやり取りがほとんどなのでほぼ使用することはないんですが、餌釣りとなると一定数この機構を利用する人がいるんですよね。
22サハラに続き、23セドナにもストッパー切り替え搭載ということでストッパー切り替え機能が必須という方にとって選択肢が増えてうれしいところ。
ただし、ストッパー切り替え機能を使わない方にとっては防水性能が犠牲になるデメリットもあるので敬遠される可能性があります。
デザインは他のエントリーモデルに合わせて変更
個人的にうれしいところ『23セドナ』のデザインが一新されました。

実物を見るとまた違った印象を持つかもしれませんが、『23セドナ』は写真を見る限りシルバーを基調としゴールドが差し色で入っていてシンプルなデザインでかなりカッコイイ!
今でも17セドナは現役で店頭に展示されていますが、他のリールに比べ古臭いデザインは否めませんでした。
個人的に、リール選びでカラーやデザインは重要視するポイントの一つ。
特に1万円以下の低価格帯のリールはちょっとした技術特性の差はあれどそこまで大きな差はなかったりします。
購入で迷ったときにはストッパー切り替えといった自分が重視したい機能でリールを絞り、後はデザインで選んでもいいぐらい。
だって、釣りは楽しむことが重要なんですから。
その他の機能
上記の注目ポイントの他に『23セドナ』にはライントラブルを防いだり、操作性を向上させる技術機構が搭載されています。
AR-C スプールでライントラブルの減少と遠投性能の向上
17セドナでも採用されていたAR-Cスプール。
引き続き『23セドナ』にも搭載されます。

AR-Cスプールとは、スピニングリールはキャスト時にスプールエッジにラインが接触するわけですが、そのスプールエッジの形状を改善することでラインの余分な動きを抑えます。
これによりライントラブルが減り、遠投性能もよくなります。
Gフリーボディで重心が手元に
『23セドナ』でも引き続きGフリーボディが採用されます。

ウォームシャフト(スプールを前後運動される部品)と呼ばれる部品をリール本体上部に配置することで重心を手元に近づけることに成功。これによりロッドとの一体感が向上し、キャスト時の疲労軽減とロッドの操作性が向上します。
技術特性
23セドナの技術特性は下記の通りです。
- HAGANE
- HAGANEギア
- サイレントドライブ
- Gフリーボディ
- AR-Cスプール
- 海水OK
ラインナップとスペック
23セドナは、500~C5000番まで計14種類がラインナップされます。
品番 | ギア比 | 実用ドラグ力 (kg) | 最大ドラグ力 (kg) | 自重(g) | スプール 径(mm)/ストローク(mm) | 糸巻量ナイロン (号-m) | 糸巻量ナイロン (lb-m) | 糸巻量ナイロン (mm-m) | 糸巻量フロロ (号-m) | 糸巻量フロロ (lb-m) | 糸巻量PE (号-m) | 最大巻上長 (cm/ハンドル1回転) | ハンドル長さ (mm) | ベアリング数 BB/ローラー | 本体価格 (円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
500 | 5.6 | 2 | 3 | 170 | 39.5/8 | 1-150 1.5-90 2-70 | - | 0.20-110 | 1-130 1.5-85 2-60 | - | 0.6-185 0.8-140 1-110 | 69 | 40 | 3/1 | バリュープライス |
1000 | 5 | 2 | 3 | 215 | 42/12 | 1.5-130 2-100 2.5-85 | - | 0.18-170 0.20-140 0.25-90 | 1.5-120 2-85 2.5-70 | - | 0.8-240 1-190 | 66 | 45 | 3/1 | バリュープライス |
C2000S | 5 | 2 | 3 | 215 | 42/12 | - | 3-125 4-100 5-75 | 0.14-145 0.16-105 0.18-80 | - | 3-110 4-85 5-65 | 0.6-150 0.8-110 1-80 | 66 | 45 | 3/1 | バリュープライス |
C2000SHG | 6 | 2 | 3 | 215 | 42/12 | - | 3-125 4-100 5-75 | 0.14-145 0.16-105 0.18-80 | - | 3-110 4-85 5-65 | 0.6-150 0.8-110 1-80 | 79 | 45 | 3/1 | バリュープライス |
2500 | 5 | 3.5 | 9 | 240 | 46.5/14.5 | 2-170 2.5-150 3-120 | - | 0.25-160 | 2-140 2.5-125 3-100 | - | 1-320 1.2-270 1.5-220 | 73 | 55 | 3/1 | バリュープライス |
2500HG | 6.2 | 3.5 | 9 | 240 | 46.5/14.5 | 2-170 2.5-150 3-120 | - | 0.25-160 | 2-140 2.5-125 3-100 | - | 1-320 1.2-270 1.5-220 | 91 | 55 | 3/1 | バリュープライス |
2500S | 5 | 2.5 | 4 | 240 | 46.5/14.5 | - | 5-110 6-95 8-70 | 0.16-150 0.18-120 0.20-95 | - | 4-130 5-100 6-80 | 0.6-200 0.8-150 1-120 | 73 | 55 | 3/1 | バリュープライス |
2500S_PE1010 | 5 | 2.5 | 4 | 240 | 46.5/14.5 | - | 5-110 6-95 8-70 | 0.16-150 0.18-120 0.20-95 | - | 4-130 5-100 6-80 | 0.6-200 0.8-150 1-120 | 73 | 55 | 3/1 | バリュープライス |
2500SDH | 5 | 2.5 | 4 | 270 | 46.5/14.5 | - | 5-110 6-95 8-70 | 0.16-150 0.18-120 0.20-95 | - | 4-130 5-100 6-80 | 0.6-200 0.8-150 1-120 | 73 | 40 | 3/1 | バリュープライス |
C3000 | 5 | 3.5 | 9 | 245 | 46.5/14.5 | 2.5-180 3-150 4-100 | - | 0.25-210 0.30-130 0.35-100 | 2.5-160 3-130 4-100 | - | 1-400 1.5-270 2-200 | 73 | 55 | 3/1 | バリュープライス |
C3000HG | 6.2 | 3.5 | 9 | 245 | 46.5/14.5 | 2.5-180 3-150 4-100 | - | 0.25-210 0.30-130 0.35-100 | 2.5-160 3-130 4-100 | - | 1-400 1.5-270 2-200 | 91 | 55 | 3/1 | バリュープライス |
4000 | 4.7 | 6 | 11 | 290 | 51/17 | 3.5-170 4-150 5-125 | - | 0.30-180 0.35-130 | 3-190 4-145 5-115 | - | 1-490 1.5-320 2-240 | 75 | 55 | 3/1 | バリュープライス |
4000XG | 6.2 | 6 | 11 | 290 | 51/17 | 3.5-170 4-150 5-125 | - | 0.30-180 0.35-130 | 3-190 4-145 5-115 | - | 1-490 1.5-320 2-240 | 99 | 55 | 3/1 | バリュープライス |
C5000XG | 6.2 | 6 | 11 | 310 | 54/17 | 4-190 5-150 6-125 | - | 0.35-175 0.40-120 | 4-170 5-135 6-115 | - | 1.5-400 2-300 3-200 | 105 | 55 | 3/1 | バリュープライス |
本体価格がバリュープライスとなっていますが、『23セドナ』の実売価格はAmazonで¥6,000~¥7,200ぐらいとなっています。
22サハラとの比較
『23セドナ』の購入を検討するうえでどうしても気になるのが上位機種である22サハラ。
22サハラのAmazonでの実売価格が2023/06/17時点で¥6,000~¥8,000。
『23セドナ』がまだ発売前ということで価格が落ち着いていないということもあると思いますが、現時点で価格差は¥1,000前後。
正直、この価格差であれば22サハラが断然おすすめとなってしまいます。
というのも22サハラはねじ込み式ハンドルやX-SHIPが採用されているから。
ミドルクラス以上では当たり前となっていることからもわかる通り、ねじ込み式ハンドルだとハンドルのガタツキがは少なく、より釣りに集中できるようになります。
また、22サハラにはX-SHIPも搭載されているので巻きの性能もワンランク上であることは間違いありません。
『23セドナ』の発売後、少し経てば価格も¥1,000程度安くなると思うので、もしこの2機種で迷っている場合は性能重視で22サハラ、価格重視であれば『23セドナ』という選択がいいと思います。
もちろん、デザイン重視であればどちらでもいいかと。
結局のところ、自分が気に入ったリールが1番!!
まとめ
『23セドナ』の発売は、2023/06/17時点で以下の機種を除き2023年7月発売予定となっています。
※500、1000、C2000S、C2000SHG:2023年8月発売予定
デザインが個人的によさそうに思えているので釣具屋に並んだら触ってみたいと思っています。
まぁ、購入するかはわかりませんが・・・