ダイワ『23エメラルダス RX』軽くて強いエギング専用スピニングリール【インプレ・レビュー】
グリーンは好きではないがエメラルダスが気になってしょうがないヨッシーです。
ダイワから5月31日、突然『23エメラルダス RX』発売のアナウンスがありました。
これまでエメラルダスに興味がなかったヨッシーですが、さすがに気になる『23エメラルダス RX』。
なぜかというと、ハイエンドクラスである23エアリティに搭載されたエアドライブデザインにザイオン Vのモノコックボディ採用で軽くて強いリールに仕上がってしまったから。
気になるだけではなく、もちろん、買っちゃいましたよ!
今回は『23エメラルダス RX』の特徴と実釣前のファーストインプレ(レビュー)を紹介しちゃいます。
目次
購入した番手は『23エメラルダス RX FC LT2500S』
今回購入した番手は『23エメラルダス RX FC LT2500S』。
エギング用のリールとしては初となるノーマルギアを買ってみました。
エギング初心者にはやっぱりノーマルギアが一番。
エギング以外での使用を意識するとどうしてもハイギアを選択してしまいがちですが、今回ばかりは他の釣りは考えずエギングに特化したノーマルギアをチョイス。
というのも、実際にエギングでハイギアを使うと巻き過ぎてしまうシチュエーションが多発してしまい『ノーマルギアだったらな・・・』と後悔してしまうことが多いから。
特に見えイカを狙う場合に遠くからエギを近づける場面でついつい巻き過ぎて通り過ぎてしまったり、シャクリを入れたときも手前に寄り過ぎたり、どうしてもハイギアだと巻き過ぎることがあります。
もちろん、ハイギアはハイギアなりのメリットはあるわけですが、エギングをやるなら1台はノーマルギアを持っておきたいということです、はい。
そもそも『23エメラルダス RX FC LT2500S』購入の目的は、現在シーズン真っ只中?の夏イカを狙いたいから。
小ぶりのイカが多いということもあり、軽さ重視でFCモデルのシングルハンドルを選択してみました。
(ホントはダブルハンドルを買いたかったんだけどな・・・)
本体以外の付属品は取扱説明書とリール袋、その他って感じです。
エメラルダス RXとは
エメラルダスとは、ダイワのエギング専用ブランド。
ロッドやリールからエギやバッグ、PE、リーダーまでエギングに必要なアイテムがエメラルダスブランドで全て揃っちゃうほどにさまざまな商品を展開しています。
その中でも今年、2023年に発売された『エメラルダス RX』は、エメラルダス MXの後継機として登場したエギング専用のスピニングリールでミドルクラスに位置する機種です。
『エメラルダス RX』は、22イグジストや23エアリティで採用されたエアドライブデザインにザイオン Vのモノコックボディまで入って『軽さ』+『強さ』を兼ね備えたリールということで注目のリールとなっています。
注目ポイントとテクノロジー
『23エメラルダス RX』の注目ポイントと搭載されているテクノロジーを見ていきましょう。
- デザインが派手過ぎずカッコイイ
- 自重はそこそこ軽い
- エアドライブデザイン採用で巻き出しは軽く、ロッド操作も軽快
- ZAION V製のモノコックボディで軽さと強さを両立
- タフデジギアにより丈夫で長持ち
- マグシールド搭載で防水性能も抜かりなし
- ATD TYPE-Lでドラグの初動レスポンス向上
デザインが派手過ぎずカッコイイ
それでは『23エメラルダス RX FC LT2500S』の外観を見ていきましょう。
これまではエメラルダスってイメージカラーである”エメラルドグリーン”が前面に出過ぎている印象があって、グリーンがあまり好きではない自分は受け入れ難いものがあったんですが、『23エメラルダス RX』はブラックを基調として”エメラルドグリーン”が控えめな感じでかなり好印象。というかかなり好み。
23エアリティの形状がそのままエメラルダスカラーになった感じでメチャメチャカッコイイです。
さらに、ローターのマジョーラカラーがエロい!
なんとなく、『大人のエメラルダス』って感じですよね。
逆転レバーは当然なし。
付いてると防水性能が犠牲になってしまうので個人的には不要です。
個人的にお気に入りのパーフェクトラインストッパー。
シマノのラインストッパーよりこっちが好みかも。
全体的にさほどチープ感は感じませんが、ドラグノブだけは安っぽさを感じますね。
ドラグノブを回してもそうですが、持った感じも安っぽい。
特に問題はないですが。。。
シングルハンドル。
ハンドルノブは結構デカめ(EVA)。
これは後でカスタムするかもです。
安定のベトナム製です。
自重はそこそこ軽い
『23エメラルダス RX』の特徴の一つが自重の軽さ。
エギングにとって『軽さは命』と言われるほどに自重の軽さは重要な要素です。
実際に持った感触としては、他のリールと比べ明らかに際立つ軽さ。
それもそのはず。
『23エメラルダス RX』の中でも最軽量の『23エメラルダス RX FC LT2500S』は、なんと176g(ダイワの公式サイトでは175g)。
エメラルダス エアには勝てませんが十分な軽さです。
感度も向上、長時間の釣りにおいては疲れ難く、かなりのアドバンテージとなるのではないでしょうか。
エアドライブデザイン採用で巻き出しは軽く、ロッド操作も軽快
22イグジストや23エアリティといった上位機種に採用されるエアドライブデザインが『23エメラルダス RX』にも採用されました。
巻きの軽さと最適な重量バランスの恩恵をもたらす、次世代スピニングリールの設計思想であるエアドライブデザインは、最大4つのテクノロジーから構成されます。
『23エメラルダス RX』ではこの4つのテクノロジーのうち、3つ(エアドライブローター、エアドライブベール、エアドライブスプール)が搭載されています。
エアドライブローター(ZAION V製)
ダイワの独自理論に基づき、従来と同等の剛性を持ちながら大幅な軽量化と低慣性化を実現したZAION V製のエアドライブローター。
巻き出しは軽くピタッと止まる、ハイレスポンスなリーリング性能は、感度の向上と操作性のアップに貢献します。
このエアドライブローターに『23エメラルダス RX』の特徴ともいえるマジョーラカラーで塗装されることで、めちゃエロいリールに仕上がっています。
エアドライブベール
エアドライブベールとは、中空パイプ構造を採用したエアベールの進化版。
必要強度を保ちつつ中空パイプの小径化を行うことで軽量化に成功したエアドライブベールは、エアドライブデザインの低慣性化に貢献するとともに、ベールの傾斜角度を見直すことでライントラブルの軽減にも繋げています。
また、自分がダイワのリールで唯一受け入れられない”ベールを返したときのカチッとした音、感触がない”仕様。
23エアリティでもそうでしたが、この”カチッと感”は『23エメラルダス RX』でもちゃんと改善されていました。
エアドライブスプール
不要な肉を削ぎ落し、徹底的に軽量化を図りながらデザインやドラグ音にもこだわったのがエアドライブスプール。
スプールの徹底的な軽量化は『23エメラルダス RX』の自重の軽さはもちろん、巻き出しの軽さやキャスト時の操作性にも大きく貢献。
さらに、作動抵抗の少ないドラグ発音機構も搭載され、ドラグ作動時のレスポンスも向上しています。
ZAION V製のモノコックボディで軽さと強さを両立
ボディを一体成型で作り上げ、エンジンプレートを直接ねじ込んで蓋をしたものがモノコックボディ。
モノコックボディは、たわみを抑制し、力強い巻き上げが可能となります。
『23エメラルダス RX』は、軽量性や耐食性、強度にも定評があり他のリールでも実績のあるZAION V製のモノコックボディを採用。
巻いたり、シャクったりの繰り返しで意外とリールへの負担も大きいエギング。
ZAION V製モノコックボディの採用によりミドルクラスありながらハイエンドクラスに近い剛性感と安心感をもたらしてくれます。
タフデジギアにより丈夫で長持ち
『23エメラルダス RX』は、冷間鍛造で高強度に作られた素材に、デジタル解析によって導き出された理想的な歯面を持つタフデジギアを搭載。
さらに、ギアへ特殊表面処理を施すことで高負荷時のダメージが軽減されます。
マグシールド搭載で防水性能も抜かりなし
エギング専用リールにとって防水性能は必要不可欠。
もちろん、『23エメラルダス RX』はマグシールド搭載なので防水性能も抜かりなしです。
マグシールドとはダイワが開発した防水・防塵機構で、磁性を帯びた磁性流体と呼ばれる『マグオイル』によりリール内部へ海水や埃の侵入を防ぐ技術です。
残念ながらラインローラー部への搭載はなりませんでしたが、『23エメラルダス RX』のピニオン部へマグシールドが搭載されています。
ATD TYPE-Lでドラグの初動レスポンス向上
ATD(オートマチックドラグシステム)の初動レスポンスをさらに向上させたのがATD TYPE-L。
特に細いラインに特化したチューニングが施されているドラグシステムなのでエギングとの相性は抜群!
フッキング時などのラインが急に引っ張られる状況やイカがヒットしたときのラインが走った際にも滑らかに追従してくれるのでラインブレイクも軽減してくれることでしょう。
テクノロジー
『23エメラルダス RX』に搭載されるテクノロジーは以下の通りです。
- ZAION V製モノコックボディ
- エアドライブローター(ZAION V製)
- エアドライブベール
- エアドライブスプール
- マグシールド
- タフデジギア
- ATD TYPE-L
- ロングキャスト-ABS
- ストッパーレスボディ
- パーフェクトラインストッパー
- パワーラウンドタイプEVAノブ
ラインナップとスペック
『23エメラルダス RX』は、ギア比違いのFC(フィネスカスタムモデル)2種類と通常モデル2種類の計4種類がラインナップ。
品名 | 巻取り長さ (cm/ハンドル1回転) | ギア比 | 自重(g) | 最大ドラグ力 (kg) | 標準糸巻量 PE(号-m) | ハンドル長さ (mm) | ハンドルノブ | ベアリング ボール/ローラー | 価格(¥) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
FC LT2500S | 72 | 5.1 | 175 | 5 | 0.6-200 | 50 | パワーラウンド タイプEVA | 7/1 | 32,400 |
FC LT2500S-H-DH | 82 | 5.8 | 195 | 5 | 0.6-200 | 90 | パワーラウンド タイプEVA | 7/1 | 34,400 |
LT2500 | 73 | 5.2 | 190 | 10 | 0.8-200 | 50 | パワーラウンド タイプEVA | 7/1 | 32,400 |
LT2500-XH-DH | 87 | 6.2 | 205 | 10 | 0.8-200 | 90 | パワーラウンド タイプEVA | 7/1 | 34,400 |
正直、このラインナップへ不満があったのですが、ノーマルギアのダブルハンドル設定モデルがありません。
今回はノーマルギア+ダブルハンドルのモデルが欲しかったんですが。
まぁ、ハンドルは社外品でもいいですけど。
実釣での使用感(ファーストインプレッション)
早速、軽く投げてきました。
ロッド:シマノ 20セフィアエクスチューン S86ML
リール:ダイワ 23エメラルダス RX FC LT2500S
PE:シマノ ピットブル 4 0.8号
リーダー:シーガー エース 3号
エギ:デュエル イージーQ® キャスト プラス 3.5号
実釣で際立つ軽さ
実際にロッドに付けて持った感じ、やっぱり軽い。
普段のエギングでメインに使っているのは汎用リール最軽量の部類にはいる23ヴァンキッシュ C3000SDHHGなんですが『23エメラルダス RX FC LT2500S』を使用してもそこまで違和感を感じず、下手するとカスタムされた23ヴァンキッシュよりも『23エメラルダス RX FC LT2500S』の方が軽いんですよね。
今回、合わせたロッドとのバランスも悪くなく、長時間シャクってても疲れにくい印象でした。
(シマノのロッドと合わせたのが残念なところですが・・・)
『ダイワ 23エメラルダス RX FC LT2500S』以外の番手は少し重量が増しますが、それでも他のリールに比べると十分軽いんですよね。
巻き心地はかなり優秀
『23エメラルダス RX FC LT2500S』の巻き心地は想像していた通り、巻き出しは軽く、メチャメチャ滑らかでかなりいいです。
個体差があるかもしれませんが、空巻きの際に若干ハンドルとボディの接地面が擦れている感じのシャーシャー感を感じるもののそこまで気になるものではなく、23エアリティと近い巻き心地という印象です。
実釣での巻き心地ももちろん素晴らしく、雑味も感じないので十分釣りに集中できるのではないでしょうか。
その他気になった点
今回は30分程度投げただけなのでドラグ性能や剛性感については今度じっくり釣りができたときへ譲るとして。
ドラグについては調整時にラインを引っ張った感じだと、はじめだけはラインがすんなり出ず引っ掛かる感じでスムーズに出ませんでしたが、しばらく引っ張るとすんなり出てくれました。
一瞬、初期不良も頭をよぎりましたが問題なしです。
剛性感もFCモデルだからといって今のところ特にやわな感じもしません。
さすがモノコックボディですね。
まとめ
『23エメラルダス RX FC LT2500S』の実売価格は¥25,000程度。
この性能でこのお値段。結構、コスパの高いリールなのではないでしょうか。
エギング専用だともったいないのでライトゲームとかに使ってもおもしろそう。
ただし、せっかくエメラルダスを買ったのにロッドはエメラルダス持ってないんですよね。
エギングのパックロッドが欲しいので、今年発売予定のエメラルダス MX 84ML-5あたりを合わせたいんですが。。。お金がね。
ということで、夏から秋にかけてイカちゃん釣っちゃいますよ~